汗だくだくマン

東京グローブ座で「レインマン」を観て来ました。

ロビーに派手なオッサンがいると思ったら山本寛斎桔平・舅だった。
みんな遠巻きにしていた。

椎名桔平、ドラマだとわりと好きな俳優さんなんだけど…ううう。
テレビだと「自然体」な演技が、舞台ではすごく「一本調子」に見えてしまいます。
去年観た「調教師」って舞台では、狂犬病で徹頭徹尾ハイテンションな役だったからそれなりにハマったけど、
今回は自閉症の兄と旅をするうちに変わっていく役なのに。
最初からラストまで、同じテンションなのは、ちょっとなぁ…

劇中、兄に優しくなった彼に、恋人が驚いて
「どうしたのチャーリー!? あなた三日前とすっかり別人よ!」
とかなんとか言う台詞があったのですが
つい心の中で
「いやいや彼女、ゆうてる内容はたしかに変わってますが、前からこんな感じでしたで」
とつっこみたくなりました。

この彼女役の朴ろ美さん>(えらい美人・「ろ」は王へんに「路」 チケットに“朴王路美”って書かれてた)が、
台詞まわしの緩急がすごいうまい人だったんで
(ちょっとそこに頼り過ぎかなーってとこもあるにはあったが)
いっしょにしゃべると、余計に一本調子なのが目立つ…
朴さんは、中盤に出てくるウェイトレスの役と2役だったんだけど
声と話し方がまったく違うから、しばらく気付かなかった。
声優さんでもあるらしい。どおりでー…。

たしか舞台はまだ3本目だったか、きっと不慣れだってのもあるだろうし、
(身振りも、無理に大きくつけてる感じだった)
そもそも舞台だからって何でもオオゲサやらにゃならんのか?
という疑問もあるんですが、
テレビと違って音楽だとかアップだとかの効果がないわけだから
役者が自分で「こう見せよう、伝えよう」って、
そのための方法論というのは、あるのかもしれませんねい。

そういう意味では、
「多分、ほんとの自閉症の人はこんなんじゃないだろうけど
この舞台の中では本物に見えるからノープロブレム」
な橋爪功は、やっぱさすがの域でした。
客席に年配の女子多い
(しかも「最終日は来るの?」とか「○○さんは二階席みたいよ」とか、お互い常連ぽい)
のは、あれはやはり橋爪ファンクラブだったのだろうか?

そんな橋爪に唯一危機感を感じたのは、
兄弟がいっしょにサッカーのリフティング
(実際にはもっぱら桔平が蹴っていたが)
をして、心を通わせ始めるシーン。
いや、橋爪がボールをすっ飛ばすとか、そうゆうことではなく。
↑やってたし、それ。

次の「実は兄さんが僕の心の友達・レインマンだったのか!」
という感動的なシーンで

汗、ぼたぼたぼたぼたーっ!!!

もはやだらだらレベルじゃないっす。
毛のベストを着込み、強いライトが浴びせられる中、
一生懸命ボールを追った功はもう、頭から大量のイサオ汁を…
それでもそんなものは垂らしてないかのように、演技を続ける功。
そう、それまでレイモンド(役名)でしかなかった功が
かえって逆に「演技している」ことを露呈した瞬間でした。

「頑張れイサオ!いや、前のシーンで頑張りぎるな!!」

いや、でも意外とそんな「時折垣間見せる素顔」が
おばちゃんリピーターの心をつかんで離さんのかも。
とすると、これももしや計算? うーんさすが老獪だ、功。
(役者がちげえよ、桔平…)

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