♪ああ 悲しみは~ 投げ飛ばせ ヅラとともにー

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の主題歌でおなじみの(おなじみなのか)映画 『ヅラ刑事』
今週のどこかで観に行こうかと思っていたら、
急遽渋谷に外せない用事ができたので、
観てきました。
(1階下では、『水曜どうでしょう』EXPO開催中でした……)。

>>>>>> 以下、ネタばれございます。

ズルい。
ズルすぎるわ、もう。

だいたいが、必殺兵器が「モトヅラッガー」て。
「ヅラを投げるモト冬樹」って絵柄だけで、笑うに決まってるじゃないか!

説明しよう! 「モトヅラッガー」とは、モト冬樹扮する源田刑事(通称:ヅラ刑事)の必殺技で
頭に装着したカツラをブーメランのように投げることで、相手を一撃で倒すのだ!

(しかも、映画冒頭に倒す相手=立てこもり銀行強盗犯が「腹話術の人形」。
↑腹話術師」ではなく人形。「やめろお!なんでこんなことするんだよケンちゃん!」と泣いてすがる腹話術師を
「うるせえ!俺はもう操られるのはまっぴらなんだよ!」とびしびし殴る人形のケンちゃん……ズルい)


そのうえ、盲点だったのは、
武器=カツラなんだから「いざ使うとき以外は頭上に常駐」って当たり前すぎる事実なんですが、
「あからさまにそれと分かるヅラを装着したモト冬樹」
っていうのが、これがまたかなりズルい。似合ってねー!
やめろぉ! その頭で、そんなに戸惑った表情をしてみせるのはぁ!(大笑)
見慣れるまでにけっこー時間かかりました。

あと、何気にズルいと思ったのは、ドクター中松。
ヅラは実はそれ自体が一個の生命体なのだが
(犬のように、自らに染み込んだヅラ刑事のにおいを頼りに、彼の行方を捜したりする…)
それを開発した博士役のドクター中松が、うつろな目で、すっげえ棒読み。
そんなのもう、飛び道具の域じゃんかよ! な破壊力。
実際、映画の中でも、刑事たちが神妙にヅラの説明を聞くシーンなのに、
なべやかんが一回吹いていた(たぶん素で←でも使っちゃうのね、NGじゃなくて…)。

と、かなりズルい笑かせ方満載なのですが、

個人的に結構感心してしまったのが、
「太陽にほえろ!」とか、あの当時(昭和50年代前半くらいでしょうかね)の刑事ドラマのパロディとしては
「よくまあ、こんなとこまで!」ってくらい、忠実に再現しているところ。

警察署の名前が「花曲書」(「太陽―」は「七曲署」)なのにはじまり、
捜査一課の構成員が ボス+全員愛称で呼び合う刑事たち+紅一点のお茶くみ婦警さん だったり、
犯人グループの女が、アジトに潜入したヅラ刑事を捕まえて
「飛んで火にいるなんとやらね!」って、言わねぇだろ今どきな言い回し満載な台詞。
(新しい配属先で自己紹介するときに、
初対面の相手に「俺のことは○○って呼んでくれ」とか言われたら、今だったらきっと、ヒく)


生まれてすぐの頃から、裕次郎好きの母親に「太陽にほえろ!」を見せられ、
「♪わーたーしーだけの十字架ー」と
「特捜最前線」のエンディングテーマが十八番の保育園児だった私には、

ちょっとたまらん。

わざとそうしたのか、ちゃちく撮ったらそうなったのかわかりませんが、
画面の色合いも、ちょっと茶にすすけた感じで、
「あー 平日の3時とか4時とかに、こんな画質で再放送見てたよな」
と、ちょっとノスタルジー入りました。
キャスト/スタッフロールのフォントも、当時とそっくし(笑)。
事件が解決した後、捜査一課の室内で、和気あいあいとする刑事たちの姿が静止画になるラストカットまで
(このパターンも昔の刑事ドラマには多かったなぁ…)
「もしかしてこれって、監督の愛あるオマージュなのかしら?」
って思えるポイントが随所に見受けられました。

これはやはり「日本沈没」(1973年版のほう)を見た上で、
同じ監督の「日本以外全部沈没」を観に行くべしかな。

こんな感じで、観てる人たちも声に出して笑っちゃうような映画だったのですが、
オヤジ刑事(オヤジギャグばかり言う)が
「橋幸夫が驚いたら、むひょー!!
と言ったときに、それまでと同じ調子で「はははは」と笑ったら、
館内に響いたのが自分の声だけで、ちょっとへこみました。


レイトショーにも関わらず、結構盛況で(意外と若い女子が多い)
開映前から並んで入場したんですが、
みたところ、カミングアウト割引した人は見かけなかったなぁ。
でも、あとからギリギリになって場内に入ってきた人たちが、
なぜかそろって頭髪があっさり風味な方たちばっかりだったので、
「もしかして、カミングアウトする人は、空いて人目がなくなってから来るのかも」
と勝手に推測してみたり。
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