子の個性は親でも読めにゃい…
勘三郎襲名に合わせてか、本屋で平積みになってたので、購入。
「勘九郎ひとりがたり―中村屋歳時記」 中村勘九郎・著(集英社文庫)
もう15年くらい前に書かれた(たぶん単行本になったのがその時期かと)ようで、
その中に出てくるエピソード。
息子2人を、それぞれ別々に京都の祇園に伴ったことがあったそうな。
※どちらも当時小学校低学年
お酒を飲むパパの横で、舞妓さん・芸妓さん達に「かわいーかわいー」とかまわれて、
緊張してこわばったのが、弟・七之助。
でろり~んとなって、すすめられるままにジュースを飲みまくったのが兄・勘太郎。
2人の息子の様子を見比べて、パパ・勘九郎が
「こいつ将来酒でイタい目をみるんじゃなかろうか?」
と危惧したのは、もちろんお兄ちゃんのほうだったわけですが…
(実際、心配になって「オマエ、大きくなってもあんまし酒飲むなよ」と言ったものの
「え?ボク、飲むよ」という答えが返ってきたそうな)
わからんもんだねぇ。
そういえば、最近は七之助さんは女形が多く、お兄ちゃんは立役中心?
と思うのですが、実は先代・勘三郎丈は、生前2人の適性はまったく逆と見ていたそうな。
(これも勘九郎さんの著書のどれかに出てきた話。
確か、踊りの手の振りだか足の踏み方だかをみて、そう言ったらしい)
祖父の眼力はいかに!?
今、お兄ちゃん、かなりマッチョだと思うんだけど…
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3月もガマンして、4月もガマンした、勘三郎襲名公演。
なぜなら5月の「野田版・研辰の討たれ」が観たかったので、
でもふつーに一般発売でチケット取れるとは思えなかったので、
ヤフオク用の資金、プールしてたのね。
(ああ~ぜったい、今年一番の贅沢)
DVDの『勘九郎箱』は、高額なので悩み中…。