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月並みな言い方ですが


神様に愛されて、早くに招ばれてしまうほどの才能だったからでしょうか。

20年ほどまえ、まだまだ「レコード大賞」「有線大賞」とか歳末の賞レースに権威があった頃。
よく新人賞に『Temptation(誘惑)』とゆー曲を歌うすんげースレンダーな女の子が出てました。
“最優秀”新人賞は獲れたり獲れなかったり、って勝率だったので、
ぶっちぎりの有力候補ってワケではなかったみたいですが
(芳本美代子のほうが本命だったかも。レコード大賞は中山美穂←TBSだから?)
なんかめちゃめちゃ歌うまそうなのに、無理に昔の「アイドル」の型に嵌めた歌い方してるみたいで、
ちょっと印象に残っていました。

ら。

その翌年、ヘソ出して「♪マリリ~ン」と歌い上げ、踊りまくってたので、度肝抜かれました
ア、アアアアアイドルが!? アイドルなのに!?
いや、やっぱ、ブリブリのアイドルではいられなかったんだなぁ…
と、子どもゴコロに強烈なインパクトを受けました。
当時バカ小学生だった妹が、セーターまくり上げて、
積み上げた布団の上でよく真似しまくってました。


月日が流れて大人になってからは(いや、私が)、ミュージカルもよく観るようになったんですが、
彼女の出演舞台は、複数キャストのことが多かったためか、実は一度も観たことがないのです。
なんとなく日にちで選ぶと、違うキャストの日だったりして。
ただ、このエピソード↓を読んでから、「うわ、絶対今度機会があったら観る!」と決意してました。

私がよく読むメルマガの発行者の方は元ミュージカル女優さんなのですが、
「ミス・サイゴン」のキム役のオーディションを受けたとき、
自分の前の順番の人の歌声が、隣の待合室まで響いてきて、
そのあまりの声量・上手さに、待合室にいた人たちは凍りついたそうな。
それがみごと初舞台でキム役を射止めた、本田美奈子さんだったと。
(で、その女優さんは「あの歌のあとに何を歌えっちゅーんじゃー!!」と、ボロボロの出来だったとか;)

結局、生の彼女の歌声に触れる機会は、永遠に失われてしまったわけで…
残念至極でございます。

38年の短い中に、人並み以上に充実した人生だっただろうとはいえ、
最近のクラシック調の歌に挑戦した、透き通った歌声をTVなんかで見て、
やっぱ、まだまだ若くて発展途上のひとだったんだなぁ~
元気だったら、どんだけもっとすごいアーティストになったんだろうなぁ~
という気持ちを禁じえないですね。やっぱり。

合掌。